「成果に直結する」実践的な社員研修プログラムの作り方を5つのステップ
「社員研修って、何から手をつければいいの?」
「お金も時間もないし、ウチみたいな小さい会社には無理かも…」
「前に研修をやったけど、正直、効果があったか分からない…」
もしあなたが今、こんな風に悩んでいるなら、安心してください。
この記事を読めば、大企業のような立派な研修でなくても、会社の成長にグッとつながる、効果バツグンの社員研修を、誰でも作れるようになります。
難しい言葉は一切使いません。
「なるほど、こうすればいいのか!」と、明日から何をすべきかハッキリわかるように、5つのステップで優しく解説します。
その前に…そもそも、なぜ今「研修」が会社に必要なの?
本題の前に、少しだけ。
なぜ今、社員研修が大事なのでしょうか?
- 人がなかなか採用できないから → 今いる社員さんに、もっと活躍してもらうため
- 社員に辞めてほしくないから → 「この会社で成長できる!」と感じてもらい、やる気UP&長く働いてもらうため
- もっと効率よく仕事してほしいから → パソコンやITツールをうまく使って、残業を減らし、売上を上げるため
- 未来のリーダーを育てたいから → 次の店長やリーダーを、今のうちから育てておくため
つまり、研修は単なる「お勉強会」ではなく、会社の悩みを解決し、未来を元気にするための「投資」なんです。
研修づくりの一番の落とし穴はコレ!
多くの人がやってしまう失敗、それは「いきなり研修の中身から考えてしまう」こと。
「最近、〇〇研修ってよく聞くからウチもやろう!」
これは、風邪をひいたかどうかも分からないのに、とりあえず風邪薬を飲むようなもの。
効くはずがありませんよね。
成果の出る研修は「準備」が9割です。
まず、一番大切なことから始めましょう。
【超重要!】研修を始める前に、たった一つだけ考えること
それは、「この研修で、会社の何を良くしたい?」という質問に、ハッキリと答えることです。
【考え方のコツ】
会社の悩み・目標 → 社員がどうなれば解決する? → そのための研修
【たとえば…】
- 会社の悩み → 「最近、新しいお客さんが増えないなぁ…」
- 社員がこうなれば解決 → 「若手の営業さんが、自分からどんどん新しいお客さんを見つけて、商品の良さを上手に伝えられるようになればいいな!」
- だからこの研修 → 「若手営業向けの、新規お客さんを見つけるコツ&商品の魅力が伝わる話し方研修」
このように、会社の悩みと研修が一本の線でつながると、研修は絶対に無駄になりません。
【5つのステップ】誰でもできる!成果が出る研修の作り方
さて、ここからが本番です。この5つのステップ通りに進めれば、迷うことはありません!
Step 1 「誰に」研修して、「どうなってほしいか」を決める
まずは、研修の主役とゴールを決めましょう。
- 【誰に】
「新入社員」「店長」といったざっくりした分け方だけでなく、「入社3年目で、まだ自分からあまり提案できていない営業さん」「初めて部下をもったリーダー」のように、顔が思い浮かぶくらい具体的に考えましょう。 - 【どうなってほしいか(ゴール)】
研修が終わった後、その人にどうなっていてほしいか、3つのレベルで想像します。
これが研修の「成績表」の基準になります。
例:「新人さん向けビジネスマナー研修」のゴール- 知識レベル(頭でわかる) → 正しい敬語の使い方を知っている。
- スキルレベル(やってみせられる) → 電話応対の練習で、お手本通りに話せる。
- 行動レベル(いつもやっている) → 研修1ヶ月後、普段の電話でも自然に正しい敬語を使っている。
目指すのは、もちろん「行動レベル」です!
Step 2 「何を」「どうやって」教えるかを決める
ゴールが決まったら、そこへたどり着くための「教え方」を選びます。
2025年のトレンドは、「かしこく」そして「すぐに使える」ことです。
中小企業におすすめの、お金をかけすぎず効果的な方法はこちらです。
- 【イチオシ!】「動画で予習」+「集まって実践」のいいとこ取り研修
基本的な知識は、スマホやPCで見れる短い動画で各自予習してきてもらいます。
そして、みんなで集まる時間は、練習(ロールプレイング)や話し合いに集中!
時間を有効活用できて、効果も高い一番人気の方法です。 - スキマ時間で学べる「5分動画」学習
通勤中や休憩中にサクッと見れる5分程度の短い動画を用意します。
忙しい社員さんでも続けやすく、特に若い世代に喜ばれます。 - 社員同士で教え合う「学び合い」研修
参加者同士で「私はこうやって成功したよ!」と教え合ったり、仕事の悩みを相談し合ったりする場です。
みんなが主役になれて、チームワークも良くなります。
Step 3 「いつ」「誰が」教えるかを決める
- 【いつ】
仕事が忙しい時期を避け、みんなが参加しやすい日を選びましょう。
1日で集中的にやるのも良いですし、月1回を3ヶ月続けるなど、間を空けて「実践→振り返り」を繰り返すのも、学んだことが身につきやすくておすすめです。 - 【誰が】
先生役は、社内の人と外部のプロ、どちらにも良い点があります。
社内の先輩・上司 | 外部のプロの先生 | |
良い点 | ・お金がかからない ・会社の事情に詳しい ・教える側も成長できる | ・さすがプロ!な専門知識 ・新しい発見や刺激がある ・準備をお任せできる |
注意点 | ・準備が大変 ・身内だと甘えが出ることも | ・お金がかかる ・会社のことをよく知らない場合も |
【おすすめは?】
基本は、仕事がデキる社内の先輩や上司にお願いし、法律の話など専門的なテーマの時だけ、外部のプロに来てもらう「いいとこ取り」が、一番かしこいやり方です。
Step 4 研修の「成績表」のつけ方を決める
研修を「やりっぱなし」にしないために、とても大切なステップです。
研修が成功したかどうか、どうやってチェックするかを事前に決めておきましょう。
研修の成果をチェックする4つの質問
- 【満足した?】(研修直後)
→ アンケートで「研修は役に立ちましたか?」と聞く。 - 【身についた?】(研修直後)
→ 簡単なテストや、練習がうまくできたかでチェック。 - 【行動は変わった?】(1ヶ月後くらい)
→ ここが一番大事! 「研修で習ったこと、仕事で使ってる?」と本人や上司に聞いてみる。 - 【会社は良くなった?】(3ヶ月後くらい)
→ 売上が上がった、残業が減った、など会社の数字に良い変化があったかチェック。
まずは、3番の「行動は変わった?」をしっかり追いかける仕組みを作ることが、成功への近道です。
Step 5 「やりっぱなし」にしないためのアフターケア
研修はお祭りのような一回きりのイベントではありません。
研修で学んだことを、次の日から職場でちゃんと使って、自分のものにしてもらうための「応援(フォロー)」が何より大切です。
【応援の具体例】
- 上司を巻き込む: 研修内容を上司にも知ってもらい、「研修で習ったこと、やってみなよ!」と部下の背中を押してもらう。
- 「どうだった?」報告会: 研修の1ヶ月後くらいにまた集まって、「やってみてどうだった?」「こんなことで困ってる」と情報交換する場を作る。
- メンターの応援: 新人研修なら、お世話役の先輩(メンター)に「研修で習ったことができているか、見てあげてね」とお願いする。
まとめ:難しく考えすぎず、まずは小さな一歩から
いかがでしたか?
成果の出る社員研修の作り方、5つのステップをご紹介しました。
- 誰に、どうなってほしいか決める
- 何を、どうやって教えるか決める
- いつ、誰が教えるか決める
- 研修の成績表のつけ方を決める
- やりっぱなしにしない応援をする
そして、その全ての土台となるのが「この研修で、会社の何を良くしたい?」という目的をハッキリさせることでしたね。
最初から完璧な研修を目指さなくて大丈夫です。
まずは「新人さん向け」など、一番なんとかしたいと思うところから、小さく始めてみましょう。
社員の成長を考えた研修は、社員のやる気を引き出し、会社全体を元気にします。
この記事が、あなたの会社がもっと良くなるための、はじめの一歩になれば嬉しいです。
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