「結局、何から手をつければいい?」と悩む中小企業が最初に整理すべきこと
はじめに:道具(ツール)から選ぶと失敗する
「これからは動画の時代らしいから、YouTubeをやるべき?」
「若手を採用したいから、TikTokがいいのかな?」
「いや、まずはホームページのリニューアルか…?」
Web集客や採用の打ち合わせで、最初に出てくるのがこういった「どの道具(ツール)を使うか」という話です。
お気持ちは痛いほど分かります。しかし、厳しいことを言いますが、「道具」から考え始めた時点で、そのプロジェクトは失敗する確率が高いです。
なぜなら、それは「誰に」「どんな料理」を出すか決まっていないのに、「とりあえず高級なフライパンを買ってくる」のと同じだからです。
最初に整理すべきは「WHO(誰に)」と「WHAT(何を)」
何から手をつければいいか迷ったら、全てのSNSや広告の話を一旦忘れてください。
そして、ノートを広げて次の2つだけを言語化してください。
- WHO(誰に): あなたの商品は、誰の悩みを解決するためのものですか?(採用なら、どんな性格の人に来てほしいですか?)
- WHAT(何を): その相手に対して、あなたの会社が約束できる「未来(ベネフィット)」は何ですか?
この2つが決まっていない状態で、「インスタがいいか、ツイッターがいいか」を議論しても答えは出ません。
事例で考える:リフォーム会社の場合
例えば、あるリフォーム会社が「Web集客をしたい」と考えたとします。
【整理されていない状態】
- WHO: リフォームしたい人なら誰でも
- WHAT: 高品質なリフォームを提供します
- 結果: 「誰でもいい」は「誰にも刺さらない」。大手企業に価格競争で負けてしまいます。
【整理された状態】
- WHO: 子供が独立して、夫婦二人の時間を楽しみたい60代
- WHAT: 「バリアフリー」かつ「趣味の部屋」を作る、大人のリノベーション
- 結果: ターゲットが60代なら、TikTokではなく「地域新聞の折り込み」や「Google検索広告」が有効だとわかります。
このように、「WHO」と「WHAT」が決まれば、使うべき「HOW(道具)」は自動的に決まるのです。
「宛名のない手紙」にお金を使わないで
WebサイトもSNSも広告も、すべては「お客様(求職者)への手紙」です。
「誰に届けるか(宛名)」と「何を伝えるか(手紙の中身)」が決まっていないのに、切手代(広告費)やポストに投函する手間(運用コスト)ばかりかけていませんか?
まずは社内で、じっくりと「たった一人の理想の相手」を想像することから始めてみてください。
それが、遠回りのようで一番の近道です。

