「いいサービスなのに伝わらない会社」に共通する3つの思い込み
はじめに:砂漠の真ん中で「水」を売っていませんか?
「ウチの商品は絶対にいいものだ。一度使えば分かるはず。」 そう信じて疑わないのに、なぜか問い合わせが来ない。
この現象は、マーケティングの世界では「砂漠のダイヤモンド」と呼ばれたりします。
どんなに価値があるものでも、誰にも気づかれない場所にあったり、価値が分からない状態で置かれていては、ただの「石」と同じです。
実は、いいサービスを持っている会社ほど、これからお話しする「3つの思い込み」という色眼鏡をかけてしまっています。この眼鏡を外さない限り、あなたの商品の良さは永遠に伝わりません。
思い込み①:「いいものを作れば、勝手に売れる」
これが最大の誤解です。 昭和の時代や、モノが不足していた時代なら、いいものは口コミで広がりました。
しかし、今は情報爆発の時代です。スマホを開けば、似たような商品やサービスが山のように出てきます。
厳しい現実ですが、「知られていない」は「存在しない」と同じです。
「見つけてもらうのを待つ」という姿勢は、今すぐ捨ててください。
「どうやって知らせるか」まで含めて、初めて「商品」として完成するのです。
思い込み②:「お客様は“スペック”を知りたがっている」
「この掃除機は吸引仕事率が〇〇ワットで、モーターは最新の〇〇型で…」 熱心な担当者ほど、こうした「スペック(機能)」を語りたがります。
しかし、お客様が本当に欲しいのはスペックではありません。
お客様が欲しいのは、「その掃除機のおかげで、毎日短時間で床がピカピカになり、子供が床で寝転がっても安心できる生活」という「ベネフィット(利益・未来)」です。
スペックの自慢話は、お客様にとっては退屈なだけ。
「で、結局私にとってどんないいことがあるの?」という問いに答えていないのです。
思い込み③:「専門用語を使ったほうが、プロっぽくて信頼される」
Webサイトやパンフレットに、業界用語を並べていませんか?
「スキーム」「アセット」「バッファ」…。
作り手は「プロとしての信頼感」を出しているつもりかもしれません。
しかし、読み手(素人)は「この会社、難しそうで敷居が高いな」と感じて離脱します。
本当のプロフェッショナルとは、難しいことを難しく語る人ではありません。
「難しいことを、小学生でも分かるように噛み砕ける人」のことです。
専門用語を捨て、お客様の日常会話の言葉で語りかける勇気を持ってください。
「自分視点」から「相手視点」へカメラを切り替える
これら3つの思い込みに共通するのは、すべて「自分視点(売り手都合)」だということです。
- 俺がいいと思うから売れるはず。
- 俺がこだわった機能を見てほしい。
- 俺たちの業界の言葉で話したい。
このカメラの向きを、ぐるっと180度回転させて「お客様視点」に変えてみてください。
「お客様は今、何に困っていて、どんな言葉なら響くのか?」 それを考え抜くことが、伝わらない壁を壊す唯一の方法です。

