会社紹介動画は必要?|写真・スマホ撮影・制作会社への依頼を判断するポイント

「会社紹介の動画を作った方がよいのだろうか」
「ホームページに動画を載せている会社を見ると、自社にも必要な気がする」
「でも、制作会社へ依頼するほどの効果があるのか分からない」
このように考えている中小企業の経営者もいるのではないでしょうか。
動画は、仕事の様子や人の表情、商品の動きなど、文章や写真だけでは伝わりにくい情報を見せる方法の一つです。会社紹介や営業活動、商品・サービスの説明、採用活動など、さまざまな場面で活用できます。
一方、動画を制作したからといって、必ず問い合わせや売上が増えるわけではありません。会社の基本情報が不足している場合は、まずホームページの文章や写真を整える方がよいこともあります。
また、スマートフォンでも動画を撮影できるため、最初から制作会社へ依頼する必要があるとも限りません。
大切なのは、動画を作ること自体ではなく、誰に何を伝えたいのか、そのためにどの方法が適しているのかを考えることです。
この記事では、中小企業が会社紹介動画・企業PR動画の必要性を判断するために、写真と文章、スマホ撮影、制作会社への依頼を比較し、制作前に整理したいことや完成後の活用方法を紹介します。
先に結論:動画が必要かどうかは「伝えたい内容」で決める
会社紹介動画が必要かどうかを判断する際は、まず「写真や文章では伝えにくい情報があるか」を考えてみましょう。
たとえば、会社概要、サービス内容、料金、対応エリアなどは、文章や写真の方が確認しやすい場合があります。
一方、製造工程、機械が動く様子、作業中のスタッフの連携などは、映像で見せることで理解しやすくなる可能性があります。
動画を使う目的がある場合でも、短い作業風景なら自社で撮影できるかもしれません。会社を代表する紹介動画として長く使いたいのであれば、企画から制作会社へ相談する方法もあります。
最初に動画の制作方法を決めるのではなく、何を伝えたいのかを整理することから始めましょう。
会社紹介動画が役立つ3つの場面
中小企業では、動画を新規集客のためだけに使うとは限りません。
紹介や営業を通じて会社を知った人に見てもらう、仕事内容を理解してもらうなど、すでに接点がある相手への説明にも活用できます。
1. 紹介や営業後に会社の仕事を理解してもらいたい
取引先から会社を紹介された人が、商談前にホームページを確認することがあります。
その際、文章だけでは仕事内容が伝わりにくい場合に、動画が役立つことがあります。
たとえば製造業なら、設備や製品の写真だけでなく、製造工程の一部を動画で見せることで、実際にどのような仕事をしている会社なのか理解してもらいやすくなります。
代表者や担当者が事業内容を説明する動画も、会社を知るための材料になります。
ただし、動画だけで会社への信頼が決まるわけではありません。サービス内容や実績、会社概要などの基本情報と組み合わせて考えることが大切です。
2. 商品・サービスの動きや使い方を伝えたい
商品やサービスによっては、実際に動いている様子を見せた方が分かりやすいものがあります。
たとえば、機械の動作、商品の使い方、工事の工程、店舗でのサービス提供などです。
文章では説明が長くなる内容も、短い映像であれば理解しやすくなる場合があります。
一方、仕様や料金など、後から見返したい情報は文章や表で掲載した方が便利なこともあります。
伝えたい情報に合わせて、動画と文章・写真を使い分けましょう。
3. 職場や働く人の様子を伝えたい
採用活動でも、社員が実際に働いている場面や職場の様子を動画で紹介する方法があります。
求人票や採用ページでは伝えにくい仕事の動き、社員同士のやり取り、職場の雰囲気などを補うことができます。
ただし、採用向けに動画を使う場合は、会社の歴史や理念だけでなく、求職者が知りたい仕事内容や働き方を伝えることが重要です。
会社紹介動画と採用動画では、主に見てもらいたい相手や伝える内容が異なる場合があります。

動画よりも写真や文章を優先した方がよい場合
動画に使える予算があっても、今の会社に必要な改善が別のところにある場合があります。
次のような状況なら、動画制作を急がず、現在の情報を見直してみましょう。
1. ホームページの基本情報が不足している
ホームページにサービス内容や対応範囲が十分に載っていない場合は、まずその情報を整理する方法があります。
たとえば、何を依頼できる会社なのか分からない状態で会社紹介動画を追加しても、見込み客が具体的な依頼内容を判断しにくい問題は残ります。
最初に、サービス内容、実績、会社情報、問い合わせ方法などが分かりやすく掲載されているか確認しましょう。

2. 写真で十分に説明できる
店舗の内装、完成した商品、設備の外観、施工後の状態などは、写真で十分に伝えられる場合があります。
たとえば、商品の色や形、設備の大きさを見せたいのであれば、静止画の方がじっくり確認しやすいこともあります。
写真に短い説明文を添えるだけで、必要な情報が伝わるかもしれません。
動画が必要か迷った時は、動きや声を見せることで、理解が深まる内容があるか考えてみましょう。
3. 完成後の使い道が決まっていない
「他社も動画を作っているから」という理由だけでは、どのような動画を制作すべきか決めにくくなります。
ホームページへ載せたいのか、営業担当者が商談で使いたいのか、展示会で流したいのかによって、必要な内容や長さは異なります。
使い道が決まっていない場合は、先に目的と見てもらいたい相手を整理することをおすすめします。
写真・スマホ撮影・制作会社への依頼を比較する
会社の情報を伝える方法は、大きく3つに分けて考えられます。
| 方法 | 向いている内容 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 写真・文章 | 会社概要、設備、完成品、サービス説明 | 動きや声がなくても伝わるか |
| スマホ撮影 | 短い作業風景、商品の使い方、社員コメント | 撮影・編集・公開を自社で行えるか |
| 制作会社への依頼 | 代表的な会社紹介、複数拠点の撮影、営業で継続活用する動画 | 企画・撮影・編集のどこまで依頼するか |
この3つは、優劣を決めるものではありません。
写真と文章が適している内容もあれば、スマートフォンの短い動画で十分な内容もあります。また、長期間使う会社紹介動画については、構成や撮影、編集を専門の制作会社へ依頼する方法もあります。
外部へ支払う費用だけでなく、自社で撮影や編集に使う時間、社員の協力が必要な範囲なども含めて判断するとよいでしょう。
例:地域の製造業なら、どう考える?
ここでは、地域の製造業を想定して考えてみます。以下は判断方法を説明するための架空の例です。
工場の外観や設備、完成した製品を紹介したいだけなら、写真と文章で十分かもしれません。設備の名称や対応できる加工内容なども、文章で説明する方が確認しやすい情報です。
一方、機械が動く様子や、製品が完成するまでの工程を見せたい場合は、動画が役立つ可能性があります。
社内で安全に撮影できる短い工程動画なら、スマートフォンから始める方法があります。
さらに、営業先や展示会で継続して使える会社紹介動画を用意したい場合は、どの工程を見せるか、どのような順番で説明するか、撮影や編集をどう行うかまで制作会社へ相談する方法があります。
同じ会社でも、何を伝えたいかによって適した方法は変わります。
最初から一番大きな制作方法を選ぶ必要はありません。
関連ページ:動画やホームページを活用した実際の制作内容は「実績・ケーススタディ」で確認できます。
制作会社へ相談する前に整理したい4つのこと
制作会社への依頼を検討する場合も、完成イメージや動画の長さを細かく決めておく必要はありません。
まずは、次の4つを分かる範囲で整理しておくと、相談を進めやすくなります。
1. 誰に見てもらいたいか
取引先、見込み客、求職者、一般消費者など、動画を見る主な相手を考えます。
たとえば、取引先向けなら事業内容や対応体制、求職者向けなら仕事内容や働く人の様子など、伝えるべき情報が変わります。
すべての人に同じ内容を伝えようとするより、主な対象を決めた方が構成を考えやすくなります。
2. 何を一番伝えたいか
動画で紹介できる内容には、会社の歴史、技術力、商品へのこだわり、仕事の進め方、社員の人柄などがあります。
ただし、すべてを盛り込む必要はありません。
「製造工程を見てもらいたい」「代表者の考え方を自分の言葉で伝えたい」など、中心となる内容を整理しましょう。
何を伝えたいかが明確になれば、どの場面を撮影するかも考えやすくなります。
3. どこで使いたいか
動画を掲載・使用する場所も重要です。
ホームページ、営業資料、商談、展示会、会社説明会など、使う場面によって適した動画の長さや画面の向き、字幕の必要性などが変わります。
複数の場所で利用したい場合は、一本の動画を共通で使うのか、短く編集した別の版も必要なのかを確認しましょう。
4. 自社で用意・協力できることは何か
会社案内、既存の写真、過去の動画、商品資料など、すでに持っている素材を確認します。
また、撮影に協力できる社員や、撮影できる場所、完成内容を確認する担当者についても考えておきましょう。
撮影に社内の人が登場する場合は、本人への確認も必要です。取引先の情報や社内資料など、公開してはいけないものが映らないようにすることも大切です。
すべてを準備してから相談する必要はありませんが、分かっていることと決まっていないことを整理しておくと、必要な依頼範囲が明確になります。
動画制作の費用は何によって変わる?
動画の制作費は、完成する動画の長さだけで決まるわけではありません。
企画から撮影・編集までどこを依頼するかによって、必要な作業が変わります。
企画・構成
動画で誰に何を伝えるかを整理し、撮影内容や全体の流れを考える工程です。
自社で内容を決めて撮影だけ依頼する場合と、制作会社がヒアリングから構成を考える場合では、依頼範囲が異なります。
撮影
撮影場所、撮影日数、必要なスタッフや機材、インタビューの有無などによって作業量が変わります。
一つの事務所で担当者の話を撮影する場合と、複数の工場や店舗を回って撮影する場合とでは、必要な準備が異なります。
編集・納品
撮影した映像の編集、字幕、ナレーション、音楽、画像素材なども、必要な内容によって費用が変わります。
また、完成動画を一本だけ納品するのか、短い紹介用など別の版も用意するのかによって、作業内容が変わる場合があります。
見積もりを比較する時は、金額だけでなく、企画・撮影・編集・修正がどこまで含まれるかを確認しましょう。
完成した動画をどこで使用できるか、BGMや画像素材の利用条件、撮影した元データを受け取れるかなども、必要に応じて確認しておくと安心です。
関連ページ:企画から撮影、編集、納品までの進め方は「動画制作の流れ」で確認できます。
動画は制作後の使い方と確認方法も大切
動画は完成したら終わりではありません。
当初考えていた相手に見てもらい、伝えたい内容を理解してもらえているか確認することが大切です。
ホームページや営業活動で活用する
会社紹介動画なら、会社概要や事業紹介などのページに掲載する方法があります。
商品の動きやサービスの流れを説明する動画なら、関連するサービスページで文章や写真と組み合わせる方法が考えられます。
また、営業担当者が商談中に動画を見せたり、メールで動画のURLを案内したりすることもできます。
どこで使うかによって、動画を見てもらいたい相手も変わるため、目的に合った場所に掲載しましょう。
再生回数だけで効果を判断しない
動画を公開すると、再生回数が気になるかもしれません。
ただし、会社紹介動画の目的によっては、再生回数だけでは成果を判断しにくい場合があります。
たとえば、営業先に製造工程を説明するための動画なら、多くの人に見てもらうことよりも、商談相手が仕事内容を理解できたかどうかが重要です。
完成後は、次のようなことを確認してみましょう。
・想定していた相手に動画を見てもらえているか
・営業や商談での説明に役立っているか
・動画を見た人から、どのような質問や反応があるか
・動画で伝えきれず、補足が必要になった情報は何か
すべてを数字で測定する必要はありません。営業担当者や実際に動画を見た人の反応も参考にしながら、使い方を見直しましょう。
長く使うなら、内容が古くならないかも確認する
会社紹介動画を長期間使用する場合は、掲載する情報にも注意が必要です。
料金、キャンペーン、担当者名など、変更されやすい情報を動画に入れると、その情報が変わった時に修正が必要になる場合があります。
長く使うことを想定するなら、事業内容や仕事への姿勢、製造工程など、比較的変わりにくい内容を中心にする方法もあります。
制作時には、何年間使う想定なのかも考えておくとよいでしょう。
会社紹介動画が必要か判断するチェックリスト
現在の状況を確認し、自社に合う方法を考えてみましょう。
【動画の必要性】
・動画で伝えたい内容がある
・写真や文章だけでは説明しにくい場面がある
・誰に見てもらいたいか考えている
・完成後の使い道がある程度決まっている
・ホームページの基本情報は整理できている
【自社で撮影する場合】
・撮影する内容が明確になっている
・撮影を担当できる人がいる
・音声や明るさを確認できる
・人物や撮影場所の公開について確認できる
・編集や掲載を担当できる
【制作会社へ依頼する場合】
・企画から相談する必要があるか考えている
・撮影したい場所や内容がある程度分かる
・撮影に協力できる社員や担当者がいる
・希望予算や使用時期を考えている
・見積もりに含まれる作業を確認できる
・完成動画の利用範囲や納品内容を確認できる
すべてにチェックが入る必要はありません。
まずは、動画で何を伝えたいのかを整理し、写真や自社撮影で対応できるかを確認してみましょう。
まとめ:会社紹介動画は、目的に合った方法で作ることが大切
会社紹介動画は、仕事の様子や人の表情、商品の動きなど、文章や写真だけでは伝えにくい情報を補う方法です。
特に、製造工程や作業風景の紹介、営業時の説明などでは、動画が役立つ場合があります。
一方、会社概要や料金、サービス内容など、文章や写真の方が分かりやすい情報もあります。
そのため、最初から動画制作を前提にするのではなく、伝えたい内容に合わせて方法を選びましょう。
短い作業風景ならスマートフォンで撮影できるかもしれません。長期間使う会社紹介動画や、構成から考える必要がある動画であれば、制作会社への依頼も選択肢になります。
そして、完成後は実際に動画を使い、想定した相手への説明に役立っているか確認することが大切です。
「誰に、何を、どこで伝えるために使うのか」
この3つを整理することが、自社に合った動画活用を考える第一歩です。
会社紹介動画を作るべきか迷っている方へ
ローカルブランディング株式会社では、九州の中小企業向けにホームページ・動画制作支援「ブラサポ」を提供しています。
会社紹介動画や企業PR動画について、誰に何を伝えたいのか、どのような場面で使いたいのかを整理し、必要な制作範囲を検討することができます。
たとえば、製造工程を見せたい、営業先へ会社の仕事内容を分かりやすく伝えたい、代表者や社員の言葉で会社の考え方を紹介したいといった場合です。
自社で撮影できる内容と、制作会社へ相談した方がよい内容を分けて考えることも大切です。
「どんな動画を作ればよいか分からない」「企画や構成から相談したい」「ホームページと動画を組み合わせて使いたい」という場合は、制作実績や制作の流れを確認しながら、自社に必要な方法を検討してみてください。
関連ページ:動画制作の対応範囲や費用、相談方法については「よくある質問」もご覧ください。
