なぜ中小企業ほど「部分最適のWeb施策」にお金を使ってしまうのか
はじめに:その家、リフォームしすぎて迷路になっていませんか?
「Web集客を強化したい」と考えたとき、多くの経営者様は次のような行動をとります。
- 「検索順位を上げたいから、SEO業者に頼もう」
- 「インスタが大事らしいから、コンサルを入れよう」
- 「採用を増やしたいから、新しい採用サイトを作ろう」
一つ一つの判断は間違っていません。しかし、気がつくと「SEO業者のレポート」「インスタの運用代行」「採用サイトの制作会社」と、バラバラの業者に毎月支払いが発生し、トータルのコストは膨れ上がっているのに、なぜか成果は伸び悩む……。
これが、マーケティングにおける「部分最適の罠」です。
なぜ「部分最適」に陥るのか?
理由は単純です。Web業界の構造が「部品売り」だからです。
多くのWeb業者は「Web全体の設計図」を描く建築家ではありません。
「窓を売る人(SEO)」「壁紙を貼る人(SNS)」「ドアを作る人(制作)」という専門業者です。
彼らは当然、自分の担当領域(部品)のことしかしません。
「SEOで順位は上がりましたよ(でもサイトの中身が悪いから売れない)」
「インスタのフォロワーは増えましたよ(でも採用には繋がっていない)」
こうして、各パーツは新品なのに、全体として見ると「動線が繋がっていない、継ぎ接ぎだらけの迷路のような家」が出来上がってしまうのです。
「木を見て森を見ず」の投資は、ただの浪費
部分最適の恐ろしいところは、「やっている感」が出てしまうことです。
「SEOもSNSも対策している」という安心感があるため、根本的な問題(森全体の状態)に気づけません。
しかし、お客様の動きを想像してみてください。
- インスタでお洒落な写真を見る(SNS施策)
- プロフィールからHPに飛ぶ
- HPが古くてスマホで見づらい(Web制作の不備)
- 離脱してGoogleで評判を検索する
- 悪い口コミが放置されている(MEO対策の不備)
- → 結局、問い合わせない。
この場合、いくらインスタにお金をかけても、バケツの底(HPや口コミ)に穴が空いているため、水は全て漏れていきます。これが「部分最適」の限界です。
必要なのは「部品」ではなく「設計図」
中小企業こそ、予算は限られています。だからこそ、バラバラの業者に「部品」を発注する前に、まずは社内で「全体最適の設計図」を描く必要があります。
「どこで集めて、どのページで見せて、どうやって成約させるのか?」 この一連の流れ(カスタマージャーニー)が一本の線で繋がっていない限り、どんなに高価なツールも無駄金になります。
「あれもこれも」と手を出す前に、まずは「今の施策は、全体の中でどう繋がっているのか?」を確認してみてください。
繋がっていない施策は、勇気を持って解約することも立派な戦略です。

