今のWeb・採用施策、このまま続けるべき?見直すべき?判断基準を公開
はじめに:「もったいない」がお金を溶かし続ける
「この広告、もう半年も成果が出ていないけれど、今やめたらこれまでの投資が無駄になる気がする…」
「SEO業者に毎月支払っているけど、順位は変わらない。でも、解約して順位が落ちたら怖い…」
このように、成果が出ていないのに「恐怖」や「もったいない精神」でズルズルと施策を続けていませんか?
経済学ではこれを「コンコルド効果(埋没費用)」と呼びます。
はっきり申し上げます。
「なんとなく続けている施策」こそが、御社の利益を圧迫している最大の要因です。
今日は、プロが現場で行っている「続けるか、切るか」の冷徹な判断基準(トリアージ)を公開します。
判断基準①:獲得単価(CPA)が利益を超えていないか?
一番シンプルな基準は「数字」です。
Web広告や採用媒体にお金を使っているなら、必ず次の計算をしてください。
「1件の問い合わせ(または採用)を獲得するのに、いくらかかったか?」
これが「獲得単価(CPA)」です。
- 例: 月10万円の広告費で、問い合わせが1件 → CPA 10万円
- 判断: その商品が売れて30万円の利益が出るなら「継続(青信号)」。
利益が5万円しかないなら「即停止(赤信号)」です。
驚くべきことに、この計算をせずに「なんとなくアクセスがあるから」という理由だけで、赤字の広告を出し続けている企業が山ほどあります。
判断基準②:集まっている人の「質」はどうか?
「アクセス数は増えた」「応募数も増えた」。
一見、成功しているように見えます。
しかし、現場の声を聞いてみてください。
- 営業:「問い合わせは来るけど、価格にうるさい冷やかし客ばかりです」
- 面接官:「応募は来るけど、ウチの理念に合わない人ばかりです」
これは「黄色信号(見直し)」です。
入口(集客)は広がっていますが、ターゲット設定やメッセージ(訴求)がズレています。
「誰でもいいから集める」施策は、現場の疲弊を招くだけです。
この場合、ツールをやめるのではなく、「発信内容」を修正する必要があります。
判断基準③:「3ヶ月」で傾向値が上向いているか?
Webマーケティングは、今日やって明日結果が出るものではありません。
ある程度の「忍耐期間」は必要です。
しかし、「半年経ってもグラフが横ばい(または右肩下がり)」なら、それは失敗です。
プロの基準は「3ヶ月」です。
- 1ヶ月目: データ収集(まだ判断しない)
- 2ヶ月目: 改善施策の実行
- 3ヶ月目: 「兆し」が見えるか?
ここで少しでもCPAが下がったり、反応率が上がったりしていれば「継続」。
全くピクリとも動かなければ、その手法自体が御社に合っていない可能性が高いので「撤退」を検討します。
「やめる」ことは「失敗」ではない
施策を見直す時、多くの社長は「失敗を認めること」を恐れます。
しかし、マーケティングにおいて「撤退(スクラップ)」は、次の成功のための「前進」です。
ダラダラと出血(赤字)を続けるより、勇気を持って止血し、浮いた予算を「別の可能性」に投資する。
その切り替えの早さこそが、Webと採用で勝ち続ける企業の共通点です。
今すぐ、毎月の請求書を並べて、「これは本当に利益を生んでいるか?」と問いかけてみてください。

