検索順位は高いのにアクセスが増えない理由|表示回数・クリック率の見方

Googleサーチコンソールを確認すると、検索順位は比較的高い。
それにもかかわらず、ホームページへのアクセスがほとんど増えない。
このような状況に悩んでいる中小企業の経営者や担当者は少なくありません。
検索順位が高ければ、自然にアクセスも増えるように思えます。
しかし、実際の検索流入は、検索順位だけで決まるものではありません。
アクセスにつながるためには、次の流れが必要です。
- 顧客が関連する言葉を検索する
- 自社のページが検索結果に表示される
- 検索結果の中から自社のページが選ばれる
- ページタイトルがクリックされる
- ホームページへ訪問する
検索順位が高くても、検索される回数が少なければ、アクセスは増えません。
検索結果に何度も表示されていても、クリック率が低ければ、ホームページへの訪問にはつながりません。
この記事では、検索順位は高いのにアクセスが増えない主な理由と、Googleサーチコンソールを使った確認方法、改善の優先順位を解説します。
ホームページ全体のアクセスが少ない原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

検索順位だけではアクセス数を判断できない
検索からホームページへのアクセスが発生するためには、主に次の3つの要素が関係します。
・検索結果への表示回数
・検索結果での掲載順位
・検索結果でのクリック率
検索順位が高くても、表示回数が少なければ、クリックされる機会そのものが多くありません。
表示回数が多く、検索順位も高くても、クリック率が低ければアクセスは増えません。
検索流入を確認する際は、順位だけを見るのではなく、表示回数とクリック率を合わせて見ることが重要です。
検索順位は高いのにアクセスが増えない7つの理由
検索順位が比較的高くてもアクセスが増えない場合は、次のような原因が考えられます。
1. 検索される回数が少ない
最も分かりやすい原因は、上位表示されているキーワード自体があまり検索されていないことです。
検索順位が1位でも、その言葉が月に数回しか検索されていなければ、大きなアクセスにはつながりません。
たとえば、自社独自のサービス名や、非常に細かい条件を含む検索キーワードは、上位表示されやすい一方で、検索する人が少ないことがあります。
検索順位だけを見ていると、「上位表示できているのに成果が出ない」と感じてしまいます。
しかし、実際には上位表示の問題ではなく、検索需要が少ないことが原因かもしれません。
Googleサーチコンソールでは、順位だけでなく表示回数を確認しましょう。
表示回数が少ない場合は、現在のページを修正するだけではなく、顧客が実際に検索している関連テーマのページを増やす必要があります。
2. 平均掲載順位の見方を誤っている
Googleサーチコンソールに表示される平均掲載順位は、常に同じ順位で表示されていることを意味する数字ではありません。
検索キーワード、地域、端末、検索した時期など、さまざまな条件で表示された順位の平均です。
たとえば、ある検索キーワードでは3位でも、別の検索キーワードでは20位という場合があります。
その平均として、比較的高い順位が表示されることもあります。
また、会社名やサービス名などの指名検索では1位でも、見込み客が悩みを解決するために検索する一般的な言葉では順位が低いことがあります。
ホームページ全体の平均掲載順位だけを見るのではなく、次の単位で確認しましょう。
・検索キーワードごと
・ページごと
・端末ごと
・期間ごと
平均値だけでは、どの検索キーワードで本当に上位表示されているのか判断できません。
3. 会社名やサービス名でしか上位表示されていない
自社名、店舗名、商品名、サービス名などで上位表示されていても、新しい顧客からのアクセスが増えるとは限りません。
会社名を検索する人は、すでに会社を知っている可能性が高いからです。
もちろん、指名検索で正しく表示されることは重要です。
しかし、新しい顧客に見つけてもらうためには、顧客の悩みや目的に関する検索キーワードでも表示される必要があります。
たとえば、ホームページ制作会社の場合は、会社名だけでなく、次のような検索テーマが考えられます。
・ホームページから問い合わせが来ない
・ホームページをリニューアルしたい
・中小企業のホームページ制作
・ホームページ制作会社の選び方
・ホームページのアクセスを増やしたい
自社が伝えたいサービス名だけではなく、顧客が困った時に使う言葉を考えることが大切です。
4. 検索結果でクリックされていない
検索結果に表示され、順位も悪くないのにアクセスが増えない場合は、クリック率を確認します。
クリック率が低い場合は、検索結果の中で自社のページが選ばれていない可能性があります。
主な原因には、次のようなものがあります。
・ページタイトルを見ても内容が分からない
・検索キーワードとタイトルが合っていない
・誰向けのページか分からない
・他社のタイトルの方が具体的である
・タイトルが長く、重要な部分が伝わらない
・内容が古そうに見える
・メタディスクリプションが分かりにくい
・検索した人が求める答えがありそうに見えない
検索順位が同じでも、クリック率によってアクセス数は変わります。
表示回数が多く、順位も比較的高いページは、タイトルやメタディスクリプションを見直すことで、アクセスが改善する可能性があります。
5. 検索意図とページ内容がずれている
検索意図とは、ユーザーがその言葉を検索した目的のことです。
たとえば、「ホームページ リニューアル」と検索する人でも、知りたい内容はそれぞれ異なります。
・リニューアル費用を知りたい
・制作会社を探したい
・失敗しない進め方を知りたい
・必要な準備を確認したい
・リニューアルする時期を判断したい
ページタイトルに検索キーワードが含まれていても、ユーザーが求める内容とページの中身が合っていなければ、クリックされにくくなります。
クリックされた場合でも、すぐに離脱される可能性があります。
検索キーワードをページへ入れることだけではなく、その言葉を検索する人が何を知りたいのかを考える必要があります。
6. 検索結果に他の情報が多く表示されている
Googleの検索結果には、通常のホームページへのリンク以外にも、さまざまな情報が表示されることがあります。
・地図や店舗情報
・画像
・動画
・よくある質問
・商品情報
・ニュース
・検索結果上で確認できる回答
・広告
検索結果の上部にこれらの情報が表示されると、通常の検索結果で比較的高い順位にいても、クリックされにくくなることがあります。
特に、店舗、飲食店、美容室、病院などの地域性が高い事業では、通常のホームページよりも地図情報が先に見られる場合があります。
自社の業種では、検索結果にどのような情報が表示されているかを実際に確認しましょう。
ホームページのSEOだけではなく、Googleビジネスプロフィール、画像、動画などの整備が必要な場合もあります。
7. 季節や需要の変化によって検索数が減っている
検索される回数は、季節、景気、制度変更、流行、業界動向などによって変わります。
検索順位が変わっていなくても、検索する人自体が減れば、アクセス数は減少します。
たとえば、次のような業種では季節による変化が起こりやすくなります。
・採用
・旅行
・引っ越し
・贈答品
・ふるさと納税
・エアコンや暖房
・入学や卒業に関するサービス
・忘年会や歓送迎会に関する飲食需要
前月だけで判断せず、前年の同じ時期とも比較すると、季節による変化を判断しやすくなります。
Googleサーチコンソールで確認する順番
検索順位は高いのにアクセスが増えない場合は、Googleサーチコンソールで次の順番に確認します。
手順1. 表示回数を確認する
最初に、検索結果に表示される機会があるかを確認します。
表示回数が少なければ、検索順位が高くてもアクセスは増えにくい状態です。
期間を前月や前年同月と比較し、表示回数が増えているか、減っているかを確認しましょう。
手順2. 検索キーワードを確認する
次に、どのような検索キーワードで表示されているかを確認します。
次のように分けて考えると分かりやすくなります。
・会社名やサービス名を含む指名検索
・顧客の悩みに関する検索
・商品やサービスを探す検索
・情報収集を目的とした検索
・地域名を含む検索
会社名での表示が多く、一般的な検索キーワードでほとんど表示されていない場合は、新しい顧客との接点が不足している可能性があります。
手順3. ページごとの数字を確認する
ホームページ全体の平均値だけではなく、ページごとの表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位を確認します。
特に注目したいのは、次のページです。
・表示回数が多いページ
・順位が高いのにクリック率が低いページ
・以前よりクリック数が減ったページ
・サービスに関係するページ
・問い合わせにつながる可能性が高いページ
改善するページを一度に増やしすぎず、成果につながる可能性が高いページから優先しましょう。
手順4. クリック率を確認する
表示回数が多く、平均掲載順位も比較的高い場合は、クリック率を確認します。
クリック率が低ければ、検索結果でページが選ばれていない可能性があります。
ただし、クリック率には、すべてのページに共通する基準があるわけではありません。
検索キーワード、順位、業種、競合、検索結果の表示形式などによって変わります。
他社の平均値だけを基準にするのではなく、自社の過去の数字と比較しましょう。
手順5. 期間を比較する
直近の数字だけでは、良くなっているのか悪くなっているのか判断できません。
次の期間を比較します。
・前の28日間との比較
・前月との比較
・前年同月との比較
・記事やページを修正する前後の比較
ページタイトルや本文を修正した場合は、修正日も記録しておきましょう。
数字が変化した理由を判断しやすくなります。
状況別に考える改善方法
検索順位、表示回数、クリック率の組み合わせによって、優先する改善方法は異なります。
順位が高く、表示回数も多いが、クリック率が低い
検索結果には表示されているものの、選ばれていない可能性があります。
次の内容を見直します。
・ページタイトル
・メタディスクリプション
・タイトルと検索意図の一致
・誰向けの記事か
・何が分かるページなのか
・他社との違い
・情報の新しさ
この状態は、タイトルや説明文の見直しによって、比較的早く改善できる可能性があります。
順位は高いが、表示回数が少ない
上位表示されている検索キーワードの検索需要が少ない可能性があります。
現在のページを大きく修正するよりも、関連するテーマを増やすことを検討します。
たとえば、次のような広げ方があります。
・顧客の別の悩みを記事にする
・よくある質問を記事にする
・地域名を含むページを作る
・事例や実績を追加する
・サービスを比較する記事を作る
・費用や流れを説明するページを作る
一つの検索キーワードだけに頼らず、顧客が検討する過程で使う複数の言葉に対応することが大切です。
表示回数は多いが、順位が低い
検索される需要はあるものの、十分な順位まで上がっていない状態です。
次の内容を確認します。
・検索意図に十分答えているか
・情報が古くなっていないか
・具体例や事例があるか
・見出しだけで内容を理解できるか
・関連ページから内部リンクがあるか
・同じテーマのページが重複していないか
・ページの専門性や信頼性が伝わるか
需要があるテーマのため、改善の優先順位は比較的高いと考えられます。
クリック数はあるが、問い合わせにつながらない
検索からのアクセスは獲得できていますが、ホームページ内の導線に問題がある可能性があります。
GA4も確認しながら、次の内容を見直します。
・サービスページへ移動しているか
・自社の強みが伝わっているか
・実績や事例が掲載されているか
・料金や対応範囲が分かるか
・問い合わせボタンが見つけやすいか
・問い合わせ前の不安に答えているか
・フォームの入力項目が多すぎないか
検索順位を上げることだけではなく、訪問後の行動まで確認する必要があります。
ホームページから問い合わせを増やすための基本的な考え方は、こちらの記事も参考にしてください。

クリックされやすいページタイトルの考え方
ページタイトルを変更する場合は、単に目立つ言葉を使うのではなく、検索した人が内容を正しく判断できるようにします。
検索した人の悩みを具体的にする
【改善前】
ホームページ運用について
【改善例】
ホームページのアクセスが増えない原因|中小企業が確認したい5項目
改善例では、誰のどのような悩みに答える記事なのかが分かりやすくなっています。
記事で分かる内容を伝える
【改善前】
Googleサーチコンソールの活用方法
【改善例】
Googleサーチコンソールで見るべき数字|表示回数・順位・クリック率の確認方法
記事を読むことで何が分かるのかを具体的にします。
対象者を明確にする
【改善前】
ホームページリニューアルのポイント
【改善例】
ホームページをリニューアルする前に確認すべきこと|中小企業向けチェックリスト
対象者や記事の形式を示すことで、自分に必要な情報か判断しやすくなります。
過度な表現を使わない
クリック率を上げるために、実際の内容以上に強い表現を使うことはおすすめできません。
・絶対に成功する
・必ずアクセスが増える
・誰でも簡単に1位になれる
・知らないと損をする
・今すぐやらないと危険
このような表現でクリックされても、記事の内容と期待が合わなければ、すぐに離脱される可能性があります。
検索した人が安心して内容を判断できる、具体的で誠実なタイトルを心がけましょう。
メタディスクリプションも見直す
メタディスクリプションは、検索結果でページ内容を説明する文章として使われることがあります。
ページタイトルだけでは伝えきれない内容を、簡潔に説明します。
次の内容を含めると整理しやすくなります。
・誰向けのページか
・どのような悩みに答えるか
・何を解説しているか
・読むことで何が分かるか
【文例】
検索順位は高いのにホームページへのアクセスが増えない中小企業向けに、表示回数、クリック率、検索キーワードの見方と改善手順を解説します。
キーワードを不自然に繰り返すのではなく、検索した人がページ内容を理解できる文章にしましょう。
タイトルを変更する時の注意点
ページタイトルは、頻繁に変更すればよいものではありません。
変更する際は、次の点に注意します。
一度に多くのページを変更しない
複数のページを同時に変更すると、どの修正が数字に影響したのか分かりにくくなります。
表示回数が多く、クリック率が低いページから優先して変更しましょう。
変更前の数字を記録する
変更前の表示回数、クリック数、クリック率、平均掲載順位を記録します。
変更日も残しておくことで、修正前後を比較できます。
数日だけで判断しない
タイトルを変更しても、すぐに検索結果や数字へ反映されるとは限りません。
短期間の増減だけで元に戻さず、一定期間の変化を確認しましょう。
ページ内容と一致させる
タイトルだけを魅力的にしても、ページ本文が内容に答えていなければ、成果にはつながりません。
タイトルを変更する場合は、本文の見出しや説明も合わせて確認しましょう。
アクセス数だけでページの価値を判断しない
アクセスが少ないページでも、問い合わせや受注につながっている場合があります。
特に法人向けサービスでは、検索する人の数が多くなくても、具体的な課題を持つ人からのアクセスには価値があります。
たとえば、次のようなページです。
・特定の業種向けのサービスページ
・地域を限定した支援ページ
・専門的な課題を解説する記事
・費用や契約条件を説明するページ
・導入事例
・よくある質問
アクセス数が少ないという理由だけで削除せず、GA4のキーイベントや実際の問い合わせ内容も確認しましょう。
多くの人を集めるページと、少数でも問い合わせにつなげるページでは、役割が異なります。
ブログ記事からサービスページや問い合わせへつなげる内部リンクについては、こちらの記事で解説しています。

月に1回確認したいチェックリスト
検索順位とアクセスの関係を確認する場合は、月に1回、次の項目を記録します。
Googleサーチコンソール
・検索結果への表示回数
・検索結果からのクリック数
・クリック率
・平均掲載順位
・クリック数が多い検索キーワード
・表示回数が多い検索キーワード
・順位が高いのにクリック率が低いキーワード
・検索流入が多いページ
・前月よりクリック数が減ったページ
GA4
・自然検索からのユーザー数
・自然検索からのセッション数
・検索の入口になっているページ
・検索流入後に見られているページ
・問い合わせや応募などのキーイベント数
・問い合わせにつながった入口ページ
施策の記録
・ページタイトルを変更した
・メタディスクリプションを変更した
・本文を更新した
・内部リンクを追加した
・新しい記事を公開した
・実績や事例を追加した
・問い合わせ導線を変更した
数字と施策を一緒に記録することで、改善の効果を判断しやすくなります。
まとめ:順位・表示回数・クリック率をセットで確認する
検索順位は高いのにアクセスが増えない場合は、順位だけではなく、表示回数とクリック率を確認しましょう。
主な原因には、次のようなものがあります。
・上位表示されているキーワードの検索回数が少ない
・平均掲載順位の見方を誤っている
・会社名やサービス名でしか上位表示されていない
・検索結果でクリックされていない
・検索意図とページ内容がずれている
・検索結果に地図や広告などが表示されている
・季節や需要の変化によって検索数が減っている
表示回数が少ない場合は、顧客が検索する関連テーマを増やす必要があります。
表示回数と順位が高く、クリック率が低い場合は、ページタイトルやメタディスクリプションの見直しが有効です。
クリック数はあるのに問い合わせにつながらない場合は、GA4も確認しながら、サービスページや問い合わせまでの導線を改善します。
検索順位を上げることだけを目的にせず、検索結果への表示、クリック、訪問後の行動、問い合わせまでを一つの流れとして確認することが大切です。
ホームページ制作や運用支援に関するよくある質問もご確認いただけます。

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「検索順位は上がったが、アクセスが増えない」
「Googleサーチコンソールの数字をどう改善につなげればよいか分からない」
「ブログへのアクセスはあるが、問い合わせにつながっていない」
「どのページから優先して改善すべきか整理したい」
といった場合も、現在のホームページとアクセス状況を確認しながら、改善の優先順位を整理します。
ホームページの検索流入や問い合わせ導線についてお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
