採用ページには何を載せる?|中小企業がまず用意したい7つの内容

中小企業の採用担当者と社員が、仕事内容や職場写真、勤務条件など採用ページに掲載する情報を整理している様子

「採用ページを作りたいけれど、何を載せればよいのか分からない」

「求人票はあるけれど、会社のホームページには採用情報がほとんどない」

「社員の写真やインタビューまで用意しないといけないのだろうか」

採用活動を行っている中小企業の中には、このような悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

採用ページというと、大きな企業が作る立派な採用サイトをイメージするかもしれません。社員インタビュー、動画、福利厚生の紹介など、たくさんの情報を揃えなければならないと感じることもあるでしょう。

しかし、最初から本格的な採用サイトを作る必要はありません。

まずは、現在募集している仕事、実際の仕事内容、勤務条件、職場の様子、応募方法など、求職者が会社を理解するために必要な情報を整理することから始められます。

大切なのは、ページのデザインや情報量よりも、求職者が「どんな会社で、どんな仕事をするのか」「自分に合いそうか」を判断できることです。

この記事では、採用ページにまず載せたい7つの内容と、既存ホームページを活用して無理なく始める方法、制作会社へ相談する場合の考え方を紹介します。

目次

採用ページは、求人票だけでは伝えきれない情報を補う場所

求人票には、仕事内容、給与、勤務時間、勤務地、応募条件などを掲載します。

ただし、求人媒体によって掲載できる情報や見せ方には制約があります。また、条件は伝えられても、実際の職場の様子や一緒に働く人のことまで十分に説明できるとは限りません。

求職者が会社名を検索してホームページを見た時、採用に関する情報が何もなければ、仕事内容や職場の雰囲気を詳しく知ることができません。

そこで役立つのが採用ページです。

たとえば、求人票に「未経験者歓迎」と書いてある場合、採用ページでは入社後にどんな仕事から始めるのか、誰が仕事を教えるのかを説明できます。

また、「チームで協力して働く職場」と伝えたい場合は、実際の仕事風景の写真や、どのように役割分担しているかという説明を追加できます。

採用ページは、求人票を置き換えるものではありません。

求人票で仕事の基本情報を伝え、採用ページで職場や会社への理解を深めてもらう。このように役割を分けると、何を載せるべきか考えやすくなります。

採用ページにまず載せたい7つの内容

採用ページに必要な情報は、会社の規模や採用する職種によって異なります。

ただし、初めて採用ページを作る中小企業であれば、次の7つを基本に考えると整理しやすくなります。

1. 現在募集している仕事

まず、どのような仕事で人を募集しているのかを分かりやすく伝えます。

職種名、募集している勤務地、雇用形態などの基本情報があると、求職者は自分に関係のある募集か判断しやすくなります。

たとえば、製造業であれば「製造スタッフ」、飲食店であれば「ホールスタッフ」「調理スタッフ」といった形です。

複数の職種を募集している場合は、職種ごとに仕事内容や条件が異なることもあるため、分けて案内すると分かりやすくなります。

また、募集を終了した職種がそのまま掲載されていると、求職者を混乱させる原因になります。

採用ページを作った後も、現在の募集状況が分かるように更新しておくことが大切です。

2. 実際の仕事内容

次に、具体的にどんな仕事をするのかを説明します。

「製造業務全般」「店舗業務全般」「営業補助」といった表現だけでは、初めて見る人は仕事内容を想像しにくい場合があります。

たとえば、製造スタッフであれば、原材料の準備、機械の操作、製品の確認、梱包など、実際に担当する業務を説明します。

また、入社してすぐに担当する仕事と、慣れてから任せる仕事を分けて紹介すると、未経験者にも伝わりやすくなります。

仕事の一日の流れを載せる方法もありますが、すべての会社に必要というわけではありません。

まずは「どんな仕事を、誰と、どのように進めるのか」が分かる内容を優先しましょう。

仕事の良い面だけでなく、忙しい時間帯や大変な作業がある場合には、どのように対応しているかも合わせて伝えると、入社後のイメージを持ちやすくなります。

3. 給与・勤務時間・休日などの勤務条件

採用ページでは、求職者が働き方を判断するための条件も確認できるようにします。

給与、勤務時間、休日、勤務地、雇用形態、応募資格など、必要な情報を整理しましょう。

特に、求人票と採用ページで条件が食い違わないよう注意が必要です。

求人媒体では勤務時間が9時から18時となっているのに、採用ページには以前の勤務時間が残っている、といった状態では、どちらが正しいのか分からなくなります。

最新の求人条件を採用ページにも掲載する方法のほか、募集条件の詳細については、最新の求人情報へ案内する方法もあります。

いずれの場合も、応募者が正しい情報を確認できることが重要です。

なお、採用ページの有無にかかわらず、求人募集時には法令に基づく労働条件の明示が必要です。実際の募集内容は、最新の法令や求人媒体のルールに従って確認してください。

4. 職場の雰囲気が伝わる写真や説明

求人票の文章だけでは伝えにくいのが、職場の様子です。

どのような場所で働くのか、どんな設備があるのか、どんな人が一緒に働いているのかは、求職者が気にする情報の一つです。

採用ページでは、実際の仕事風景や職場の写真を掲載する方法があります。

写真は、必ずしもプロに撮影してもらう必要はありません。

明るさや構図に気をつけ、職場の様子が分かる写真を自社で撮影することもできます。ただし、社員が写る場合は本人への確認を行い、会社として公開して問題ない写真を使用しましょう。

また、「アットホームな職場です」と書くだけでは、どのような雰囲気か伝わりにくい場合があります。

「仕事で分からないことがあれば、同じ工程を担当する先輩に確認しています」「忙しい時間帯は複数のスタッフで役割を分担しています」など、実際の仕事の進め方を説明する方が具体的です。

5. 入社後の教育・サポート体制

特に未経験者の採用では、入社後にどのように仕事を覚えるのかが重要な判断材料になります。

求人票に「未経験者歓迎」と書いてあっても、教育の方法が分からなければ、不安を感じる人もいるでしょう。

採用ページでは、入社後に最初に覚える仕事、教える担当者、仕事を覚えるまでの流れなどを説明します。

たとえば、実際に先輩スタッフが仕事を教えているのであれば、その方法を具体的に紹介します。

反対に、教育制度が十分に整っていない場合は、実態以上によく見せる表現を避けましょう。

「充実した研修制度があります」と書くことよりも、現在どのように仕事を教えているかを正確に説明することが大切です。

6. 会社の考え方や働く人の声

給与や勤務時間だけでなく、会社がどのような考えで仕事をしているのかを知りたい求職者もいます。

会社が大切にしていること、どのようなお客様と関わっているのか、仕事を通じて何を目指しているのかなどを、難しい言葉を使わずに伝えましょう。

社員の声を紹介する方法もあります。

たとえば、入社を決めた理由、普段担当している仕事、最初に苦労したこと、仕事を続ける中で感じていることなどです。

長いインタビュー記事を用意する必要はありません。社員にいくつか質問し、短いコメントとして掲載するところから始めても構いません。

ただし、本人が話していない内容を会社側で作ったり、必要以上に良い話に書き換えたりすることは避けます。

会社の考え方と、実際に働く人の言葉の両方があると、職場の特徴をより具体的に伝えやすくなります。

7. 応募方法と選考の流れ

採用ページを見て興味を持ってもらえても、応募方法が分からなければ、次の行動につながりません。

応募フォーム、メール、求人媒体など、どこから応募すればよいかを明確にします。

また、応募後にどのような流れで選考が進むのかも、可能な範囲で説明しましょう。

たとえば、応募内容の確認、面接、結果連絡という流れです。

面接回数、面接方法、持ち物などが決まっている場合は、それらも案内できます。

ただし、職種によって選考方法が異なる場合は、一律の流れとして書かないよう注意が必要です。

応募者が迷わず行動でき、応募後の見通しを持てることが重要です。

採用ページは最初から全部揃えなくてもよい

ここまで7つの項目を紹介しましたが、最初からすべてを詳しく作り込む必要はありません。

社員インタビューを何本も作る、写真を大量に撮影する、採用動画を制作する、といったことは、会社の状況に応じて後から追加できます。

まず優先したいのは、現在募集している職種、具体的な仕事内容、勤務条件、職場の様子、応募方法です。

この基本情報が分かれば、求職者は会社について調べやすくなります。

情報を増やすことよりも、必要な情報が正確に掲載されていることを優先しましょう。

既存ホームページに採用ページを1つ追加する方法もある

採用ページを作るために、必ず独立した採用サイトを制作する必要はありません。

すでに会社のホームページがある場合は、その中に「採用情報」というページを追加するところから始めることもできます。

最小限の採用ページ構成例

たとえば、次のような順番です。

【採用ページの構成例】

・募集している職種
・仕事内容
・職場の写真と紹介
・勤務条件
・入社後の教育やサポート
・応募方法と選考の流れ

この構成であれば、まず1ページに必要な情報をまとめることができます。

会社の考え方については既存の会社概要や代表メッセージへリンクするなど、今あるページを活用する方法もあります。

求人票から採用ページへ案内する

採用ページを作ったら、求職者がそのページへたどり着けるようにしましょう。

求人媒体で外部リンクを設定できる場合は、採用ページへの案内を検討できます。

また、会社ホームページのメニューに「採用情報」を追加することで、会社名を検索して訪れた人も採用ページを見つけやすくなります。

採用ページを作ることだけでなく、求職者が見つけられる状態にしておくことが重要です。

採用ページに写真や動画は必要?

写真や動画は、職場の様子を伝えるための方法の一つです。

ただし、どの会社にも本格的な撮影が必要というわけではありません。

写真だけでも十分な場合

社員数が少なく、募集職種も限られている。仕事内容は文章で説明でき、数枚の写真があれば職場の様子が分かる。

このような場合は、まず写真と文章で採用ページを整える方法があります。

自社で撮影できるのであれば、最初から高額な撮影費用をかける必要はありません。

動画を検討したい場合

一方で、職場の動きや仕事の流れ、社員同士の関わり方など、文章や写真だけでは伝えにくい内容もあります。

製造現場の動き、接客中の様子、社員の声などを見せたい場合は、採用動画を活用する方法があります。

ただし、動画を作ること自体を目的にしないことが大切です。

求職者に何を伝えたいのか、動画をどこで見てもらうのかを考えたうえで、制作が必要か判断しましょう。

採用ページを作る前に、社内で整理したいこと

採用ページを作りたいと考えたら、最初に確認しておきたいのは次の4つです。

1. 今、どんな人を採用したいのか

現在募集している職種と、その仕事に必要な経験・資格・適性などを整理します。

「良い人がいれば採用したい」という場合でも、どんな仕事を任せたいのかは考えておきましょう。

2. 求人票の情報は正しいか

現在使用している求人票を確認し、仕事内容や勤務条件に変更がないか整理します。

採用ページと求人票の内容が違っていると、求職者を混乱させる可能性があります。

3. 掲載できる写真や資料はあるか

会社案内、仕事風景の写真、社員紹介、職場の設備写真など、すでに持っている素材を確認します。

最初からすべて新しく用意するのではなく、今あるものを活用できないか考えます。

4. 公開後に誰が情報を更新するか

採用ページは作った後の管理も大切です。

募集職種や勤務条件が変わった時に、誰が更新するのか。自社で直せるのか、制作会社へ依頼するのか。

この部分まで決めておくと、公開後も正しい情報を保ちやすくなります。

自社で作るか、制作会社へ相談するか

採用ページの内容が整理できれば、自社で作成する方法もあります。

一方で、どこまで自社で対応できるかによっては、制作会社へ相談した方が進めやすい場合もあります。

関連ページ:制作を依頼する場合の進め方については「ホームページ制作の流れ」で確認できます。

自社で作りやすい会社

すでにホームページを自社で更新できる、求人票や勤務条件の情報が揃っている、写真を用意できる、採用ページに必要な文章を書ける。

このような会社であれば、まず既存ホームページに採用情報を追加してみてもよいでしょう。

最初から立派な採用サイトを目指す必要はありません。

制作会社へ相談する方法が合う会社

反対に、採用ページに何を載せればよいか整理できない、仕事内容や会社の魅力をうまく文章にできない、写真がない、既存ホームページを自社で更新できない、といった場合もあります。

そのような時は、採用ページの構成、原稿、写真撮影、デザイン、公開後の更新方法など、必要な範囲を制作会社へ相談する方法があります。

ただし、採用活動そのものの課題が求人内容や募集条件にある場合は、ページを作る前に採用ターゲットや求人票を整理する必要があるかもしれません。

採用ページ制作と採用活動の改善は、関連していますが同じ仕事ではありません。

今の課題がどこにあるかを確認し、必要な支援を選びましょう。

採用ページを作る前のチェックリスト

最後に、現在の状況を確認してみましょう。

【募集内容】

・現在募集している職種が分かる
・仕事内容を具体的に説明できる
・給与や勤務時間などの条件を整理できている
・求人票と採用ページの内容を一致させられる

【職場情報】

・実際の仕事風景を紹介できる
・入社後にどのように仕事を覚えるか説明できる
・会社が大切にしていることを伝えられる
・掲載できる写真や社員の声がある

【応募・運用】

・応募方法が決まっている
・応募後の選考の流れを説明できる
・採用ページをどこに設置するか決めている
・公開後の更新担当者が決まっている

すべてにチェックが入らなくても問題ありません。

まずは現在ある情報を整理し、不足する内容を確認することから始めましょう。

まとめ:採用ページは、求職者が働く姿を想像できることが大切

採用ページを作る際に重要なのは、情報をたくさん載せることでも、きれいなデザインにすることでもありません。

求職者が、どんな会社で、どんな仕事をし、どのような人たちと働くのかを理解できることです。

そのためには、募集職種、仕事内容、勤務条件、職場の様子、教育体制、会社の考え方、応募方法などを分かりやすく整理します。

最初から独立した採用サイトや本格的な動画を作る必要はありません。既存ホームページに採用情報を1ページ追加するところから始める方法もあります。

そして、写真や動画を追加するか、制作会社へ依頼するかは、自社で用意できる情報や素材を整理してから判断すればよいでしょう。

採用ページは、会社を必要以上によく見せるためのものではありません。

求職者が、自分に合う職場かどうかを考えるための情報を届ける場所です。

まずは現在の求人票や会社ホームページを確認し、不足している情報から整理してみてください。

採用ページに何を載せればよいか迷っている方へ

ローカルブランディング株式会社では、九州の中小企業向けにホームページ・動画制作支援「ブラサポ」を提供しています。

採用ページに何を載せればよいか分からない、会社の魅力を文章にできない、職場の写真がない、既存ホームページを見直したい、といった段階からご相談いただけます。

現在ある求人票や会社資料を活用しながら、どの情報が必要か、写真や動画を追加した方がよいか、既存サイトへのページ追加で足りるかなどを整理します。

採用ページを作れば必ず応募が増えるわけではありません。また、求人票や募集条件に課題がある場合は、採用活動そのものの見直しが必要なこともあります。

まずは自社でできることを確認し、必要な部分だけ制作や支援を利用する方法を検討してみてください。

関連ページ:ホームページや採用動画の実際の制作内容については「実績・ケーススタディ」もご覧ください。

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まずは、現在の課題を一緒に
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