このブログでわかること:
- なぜ、待遇を良くしても社員が辞めてしまうのか?
- 「人が辞めない会社」が大切にしている3つのこと
- 明日からすぐに試せる、社員との関わり方
「社員がずっと働きたくなる会社」のたった3つの秘密
「お給料も上げたし、残業も減らした。それなのに、なぜ期待していた社員が辞めてしまうんだろう?」
経営者やリーダーの方から、こんなご相談をよくいただきます。
「社員のために」と思って色々整えているのに、肝心の社員が離れていってしまうのは悲しいですよね。
実は、人が会社に残るかどうかは、お給料などの条件以上に「心」の部分が大きく関係しています。
今回は、世界の有名なリーダーたちの「名言」を紹介しながら、人が辞めない会社にはどんな秘密があるのか、わかりやすく解説します。
1. 「辞めないで」と縛るより、「応援」する
名言:リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループを作った人)
「社員をしっかり教育しなさい。彼らが他所へ行けるほどに。そして、社員を大切に扱いなさい。彼らがここに留まりたいと願うほどに。」
【わかりやすく言うと?】
多くの会社は「せっかく育てたのに、スキルがついたら転職されちゃうかも」と不安になります。
だからといって、成長のチャンスを与えないのは逆効果です。
人が辞めない会社の秘密は、意外かもしれませんが「いつでも転職できる実力があるのに、あえてこの会社を選んでいる」という状態を作ることです。
「キミには他でも通用するすごい人になってほしい」と全力で応援してくれる会社と、「辞められたら困るから」と成長を止める会社。
あなたが社員なら、どちらの会社が好きですか?
結局、「自分の将来を本気で考えてくれる会社」に、人は恩義を感じて残るものなのです。
★明日からできること
- 「会社のために何ができるか」だけでなく、「あなたの人生のために、この会社で何がしたいか」を部下と話してみましょう。
2. 「何をしたか」より「どう感じさせたか」
名言:マヤ・アンジェロウ(アメリカの詩人)
「人はあなたが言ったことも、したことも忘れる。だけど、あなたに『どういう気持ちにさせられたか』はずっと忘れない。」
【わかりやすく言うと?】
退職理由のランキングでいつも上位にくるのは「人間関係」や「上司との相性」です。
立派な経営方針を語ったり、豪華な食事会を開いたりしても、ふとした瞬間の態度で「自分は大切にされていない」「話を聞いてもらえない」と相手に感じさせてしまったら、そのマイナスの感情はずっと残ります。
逆に、人が辞めない会社には「安心感」があります。
「自分の意見を言っても大丈夫」「失敗しても否定されない」と感じられる場所です。
制度を整える前に、まずは「相手がどう感じるか」を気にかけることが、定着への第一歩です。
★明日からできること
- 指示を出すだけでなく、「最近どう?元気?」と、相手の様子を気にかける雑談をひとつ増やしてみましょう。
3. 「命令」するより、「ワクワク」させる
名言:サン=テグジュペリ(『星の王子さま』の作者)
「もし船を造りたいなら、人を集めて木材を運ばせたり命令したりするんじゃなく、彼らに『広くて無限に続く海の素晴らしさ』を伝えればいい。」
【わかりやすく言うと?】
「あれやって」「これやって」と細かく指示ばかりされると、仕事はただの「作業」になってしまい、やる気がなくなっていきます。
一方で、人が辞めない会社では、みんなが「同じ方向」を見ています。
「この仕事にはこんな意味があるんだ」「これを達成したらこんなに面白い世界が待っているんだ」というワクワク感(ビジョン)を共有しているのです。
「海に行きたい!」と憧れを持った人は、誰に命令されなくても自分から喜んで船を作り始めます。
お給料のためだけでなく、「仕事そのものが面白いからここにいたい」と思ってもらえたら、これほど強いことはありません。
★明日からできること
- 仕事を頼むときは、「何をするか」だけでなく、「なぜこの仕事が大切なのか」「誰の役に立つのか」もセットで伝えましょう。
【まとめ】人が辞めない会社の3つのポイント
名言から見えてくる「人が辞めない会社」の共通点は、とてもシンプルです。
- 成長を応援する(他でも通用する力をつけさせてくれる)
- 気持ちを大切にする(安心して働ける居場所がある)
- ワクワクを共有する(仕事の目的に共感できる)
これらはすべて、社員を「労働力」としてではなく、「ひとりの人間」として大切にする姿勢から生まれます。
難しい制度を入れる必要はありません。
まずは明日、社員にかける言葉を少し変えてみることから始めてみませんか?

