給与改定の進め方|中小企業が社員の納得感を高める5つのポイント

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目次

給与改定とは?

給与改定とは、社員の基本給や手当、役職給、職務給などを見直すことです。

給与改定というと、単に「昇給するかどうか」「いくら上げるか」を決める作業だと思われがちです。

しかし、本来の給与改定は、会社が社員に何を期待しているのか、どのような働き方や成果を評価するのかを伝える重要な人事施策です。

中小企業では、

「給与を上げたいが、どこまで上げられるか分からない」
「昇給額に社員が納得してくれない」
「評価と給与のつながりを説明できない」
「頑張っている社員とそうでない社員の差をどうつけるべきか分からない」
「給与改定後に不満や離職が出ないか不安」

という悩みがよくあります。

給与は、社員の生活に直結する大切なテーマです。

だからこそ、金額だけでなく、決め方、説明の仕方、評価とのつながり、会社の考え方まで丁寧に設計する必要があります。

この記事では、中小企業が給与改定を進める時に確認すべき考え方と、社員の納得感を高める5つのポイントを解説します。

※本記事は一般的な情報提供を目的とした内容です。実際の賃金制度、給与改定、労働条件変更については、社労士・弁護士などの専門家へ確認することをおすすめします。

給与改定が重要な理由

給与改定は、単なる人件費の調整ではありません。

社員のモチベーション、定着率、採用力、会社への信頼感に関わる重要な取り組みです。

社員の納得感に関わる

社員は、給与額そのものだけでなく、給与の決まり方を見ています。

なぜこの金額なのか。
何を評価されたのか。
何が足りなかったのか。
次に何を頑張ればよいのか。
他の社員と比べて公平なのか。

このような点が分からないと、不満が生まれやすくなります。

たとえ昇給していても、理由が分からなければ納得感は高まりません。

逆に、大きな昇給でなくても、評価理由や今後の期待が丁寧に説明されていれば、社員は前向きに受け止めやすくなります。

離職防止につながる

給与への不満は、離職理由の一つになります。

ただし、社員が辞める理由は「給与が低い」だけではありません。

頑張っても報われない。
評価基準が分からない。
上司の好き嫌いで決まっている気がする。
将来の給与が上がるイメージがない。
会社が自分をどう見ているのか分からない。

こうした不満が積み重なると、転職を考えやすくなります。

給与改定を通じて評価基準や期待値を明確にすることは、離職防止にもつながります。

採用力にも影響する

給与水準は、採用にも大きく影響します。

求人票を見た求職者は、仕事内容や会社の雰囲気だけでなく、給与、休日、働き方、評価制度も確認します。

給与水準が相場とかけ離れている場合、そもそも応募が集まりにくくなります。

また、給与の内訳や昇給の考え方が不透明だと、求職者に不安を与えることがあります。

採用力を高めるためにも、給与改定や賃金制度は社内だけの問題ではなく、外部への見え方にも関係するテーマです。

組織のメッセージになる

給与改定は、会社から社員へのメッセージでもあります。

どんな成果を評価するのか。
どんな行動を大切にするのか。
どんな役割を期待しているのか。
どんな社員に長く働いてほしいのか。

給与改定には、会社の価値観が表れます。

だからこそ、給与改定を単なる金額調整で終わらせず、組織づくりの一部として考えることが大切です。

給与改定でよくある失敗

中小企業の給与改定では、よくある失敗があります。

社長や上司の感覚で決めている

少人数の会社では、社長や管理職の感覚で給与を決めているケースがあります。

「あの社員は頑張っている」
「あの人はそろそろ上げてあげたい」
「長く勤めているから上げよう」
「最近少し不満がありそうだから調整しよう」

このような判断がすべて悪いわけではありません。

中小企業では、社員一人ひとりの働きぶりを近くで見ているからこそ分かることもあります。

しかし、感覚だけで給与を決めると、社員から見た時に不公平に感じられることがあります。

給与改定では、感覚に加えて、評価基準や役割、成果、会社業績などの根拠が必要です。

評価基準が曖昧

評価基準が曖昧なまま給与改定を行うと、社員は何を頑張ればよいか分からなくなります。

たとえば、

頑張っている。
責任感がある。
協調性がある。
成長している。
会社に貢献している。

といった表現だけでは、人によって解釈が変わります。

評価基準は、できるだけ具体的な行動や成果に落とし込む必要があります。

たとえば、

後輩に基本業務を教えられる。
お客様対応で自分で判断できる。
期限内に担当業務を完了できる。
チーム内で必要な情報共有ができる。
改善提案を行っている。
売上や利益にどのように貢献したか説明できる。

このように具体化すると、給与改定の説明もしやすくなります。

給与改定の理由を説明していない

給与改定で社員の不満が出やすいのは、金額そのものよりも「理由が分からない時」です。

なぜこの昇給額なのか。
なぜ据え置きなのか。
なぜ他の人と差があるのか。
次回に向けて何を改善すればよいのか。

これらが説明されないと、社員は自分なりに理由を想像します。

「評価されていない」
「上司に嫌われている」
「会社は自分を大切にしていない」
「頑張っても意味がない」

このような不信感につながることがあります。

給与改定では、結果だけでなく理由を伝えることが重要です。

会社の業績や原資を共有していない

給与を上げるには、原資が必要です。

会社の利益や将来の投資、固定費、人件費バランスを無視して給与改定を行うことはできません。

しかし、会社の状況が社員に共有されていないと、社員は「なぜもっと上がらないのか」と感じやすくなります。

すべての数字を細かく公開する必要はありません。

ただし、

会社の今の業績。
人件費に対する考え方。
今後の投資方針。
昇給に使える原資。
会社が社員に還元したい考え。

を伝えることで、社員は会社側の事情を理解しやすくなります。

給与以外の報酬を伝えていない

社員が会社から受け取っている価値は、給与だけではありません。

賞与。
福利厚生。
研修機会。
資格取得支援。
働き方の柔軟性。
成長機会。
裁量。
職場環境。
人間関係。
将来のキャリア。

こうしたものも、広い意味では報酬です。

もちろん、給与が重要であることは間違いありません。

しかし、給与以外の価値を会社が整理して伝えていないと、社員は報酬全体を把握しにくくなります。

給与改定では、金額だけでなく、会社としてどのような働く価値を提供しているのかも整理することが大切です。

給与改定を進める5つのポイント

ここからは、中小企業が給与改定を進める時に確認したい5つのポイントを紹介します。

1. 評価基準を明確にする

給与改定で最も重要なのは、評価基準を明確にすることです。

社員が納得できる給与改定には、「何を評価したのか」が必要です。

評価基準が曖昧なままでは、給与改定の説明ができません。

職種ごとに評価する内容を整理する

すべての社員を同じ基準で評価しようとすると、現場に合わないことがあります。

営業職、事務職、現場職、制作職、管理職では、求められる役割が違います。

営業職なら、売上、顧客対応、提案数、案件管理が重要になるかもしれません。

事務職なら、正確性、スピード、業務改善、社内サポートが重要になるかもしれません。

管理職なら、部下育成、目標管理、チームづくり、評価面談が重要になります。

給与改定では、職種ごとの役割に合わせて評価基準を整理しましょう。

成果と行動の両方を見る

評価では、成果だけでなく行動も見ることが大切です。

成果だけを見ると、数字に表れにくい貢献が評価されにくくなります。

たとえば、

後輩を育てている。
チームの雰囲気を良くしている。
お客様から信頼されている。
改善提案をしている。
ミスを防ぐ仕組みを作っている。
繁忙期に周囲を支えている。

こうした貢献も、会社にとって重要です。

給与改定では、売上や成果だけでなく、会社が大切にする行動も評価に入れると納得感が高まりやすくなります。

役職ごとの期待値を言葉にする

一般社員、リーダー、管理職では、期待される役割が違います。

一般社員には、自分の担当業務を安定して行うことが求められます。

リーダーには、周囲を支え、後輩を育て、チームの動きを見られることが求められます。

管理職には、部下の育成、目標管理、組織づくり、経営方針の浸透が求められます。

役職が上がっても期待値が変わらないと、給与差を説明しにくくなります。

給与改定の前に、役職ごとの期待値を整理しておきましょう。

2. 賃金テーブルや給与レンジを整える

給与改定を感覚で行わないためには、賃金テーブルや給与レンジを整えることも有効です。

賃金テーブルとは、役職や等級、職務内容に応じた給与の目安を示したものです。

給与の上限・下限を決める

社員ごとの給与を一人ずつ感覚で決めていると、長期的にバランスが崩れやすくなります。

たとえば、

新人と経験者の差が小さすぎる。
管理職の責任に対して給与が低い。
長く勤めている社員の給与だけが高くなっている。
新規採用者の給与が既存社員を上回っている。
職種ごとの難易度と給与が合っていない。

このような状態が起こることがあります。

賃金テーブルや給与レンジがあると、給与決定の基準を持ちやすくなります。

外部相場も確認する

給与改定では、社内の公平性だけでなく、外部相場も確認する必要があります。

同じ地域、同じ業種、同じ職種で、どのくらいの給与水準なのか。

採用市場で自社の給与は競争力があるのか。

最低賃金や求人相場と比べて、現実的な水準になっているのか。

こうした視点が必要です。

特に採用に苦戦している場合、給与水準が市場と合っていない可能性があります。

既存社員の定着と、新規採用のバランスを見ながら、給与レンジを見直しましょう。

既存社員との逆転に注意する

新しく採用する人の給与を上げる時は、既存社員とのバランスに注意が必要です。

採用市場に合わせて新規採用者の給与を高く設定すると、既存社員から不満が出ることがあります。

「長く働いている自分より、新しく入った人の方が高い」
「後輩の方が条件が良い」
「会社は今いる社員を大切にしていない」

このような不満が出ると、定着に影響します。

採用時の給与設定と既存社員の給与改定は、別々に考えるのではなく、連動して見直すことが大切です。

3. 会社の業績と給与改定の考え方を共有する

給与改定では、会社の業績や経営方針を伝えることも重要です。

社員は、給与の背景にある会社の状況を知りたいと考えています。

昇給原資をどう考えるかを伝える

給与を上げるには、原資が必要です。

売上が伸びているのか。
利益が出ているのか。
今後の投資予定はあるのか。
人件費をどのくらい増やせるのか。
賞与や福利厚生とのバランスはどうか。

こうした背景を伝えることで、社員は給与改定を会社全体の視点で理解しやすくなります。

もちろん、すべての経営情報を細かく開示する必要はありません。

ただし、何も説明しないままだと、社員は自分の給与だけを見て判断します。

給与改定の納得感を高めるには、会社の状況を伝えることが大切です。

会社の未来と給与を結びつける

給与改定は、過去の評価だけでなく、未来への期待を伝える機会でもあります。

今回の評価で何を見たのか。
次にどの役割を期待しているのか。
今後どんな成長をしてほしいのか。
会社としてどの方向へ進みたいのか。
社員の成長が会社の成長にどうつながるのか。

これを伝えることで、給与改定は単なる通知ではなく、社員との対話になります。

社員は、自分の給与だけでなく、自分が会社の中でどう期待されているのかを知りたいものです。

4. 給与改定面談で丁寧に説明する

給与改定では、面談の質がとても重要です。

通知書やメールだけで給与改定を伝えると、社員の疑問や不安が残りやすくなります。

結果だけでなく理由を伝える

給与改定面談では、結果だけでなく理由を伝えましょう。

今回の評価。
良かった点。
改善してほしい点。
昇給額の考え方。
次回に向けた期待。
今後任せたい役割。

を具体的に説明します。

たとえば、

「お客様対応の安定感が高く、クレーム対応でも落ち着いて対応できていました」
「後輩への声かけが増え、チーム全体の動きが良くなりました」
「一方で、次は数字の管理や報告のスピードを上げてほしいです」
「今後はリーダー候補として、後輩指導にも関わってほしいです」

このように伝えると、社員は評価の理由を理解しやすくなります。

不満が出る前提で準備する

給与改定面談では、社員から不満や質問が出ることもあります。

「なぜこの金額なのですか」
「何をすればもっと上がりますか」
「他の人と比べてどうですか」
「評価に納得できません」
「会社は何を期待しているのですか」

こうした質問に対して、感情的に返さないことが大切です。

評価基準、会社業績、役割、今後の期待をもとに、丁寧に説明しましょう。

すべての社員が完全に納得するとは限りません。

しかし、説明しようとする姿勢があるかどうかで、会社への信頼は変わります。

次回までの行動を決める

給与改定面談では、最後に次回までの行動を決めることをおすすめします。

次に伸ばすスキル。
改善する行動。
任せたい仕事。
挑戦してほしい役割。
上司が支援すること。

を明確にします。

給与改定面談を過去の評価だけで終わらせず、未来の成長につなげることが重要です。

5. 給与以外の報酬も整理する

給与は重要ですが、社員が会社から受け取る価値は給与だけではありません。

給与以外の報酬も含めて、会社として何を提供できるのかを整理しましょう。

福利厚生

福利厚生は、社員の安心感や定着に関わります。

たとえば、

通勤手当。
住宅手当。
家族手当。
健康診断。
資格取得支援。
書籍購入補助。
研修費補助。
食事補助。
休暇制度。

などがあります。

すべてを大企業のように整える必要はありません。

中小企業でも、自社の規模に合った福利厚生を用意することはできます。

成長機会

成長機会も、社員にとって大切な報酬です。

新しい仕事に挑戦できる。
後輩指導を任される。
リーダーとして経験を積める。
外部研修に参加できる。
資格取得を支援してもらえる。
経営者の近くで学べる。

このような機会は、給与だけではない価値になります。

特に若手や成長意欲の高い社員にとっては、自分が成長できる環境かどうかが定着に関わります。

働き方や職場環境

働き方や職場環境も、報酬の一部として考えることができます。

休みやすさ。
相談しやすさ。
人間関係。
柔軟な勤務時間。
家庭との両立。
安心して意見を言える雰囲気。
上司との対話。
職場の心理的安全性。

給与がすべてではありません。

ただし、給与以外の価値を伝える時は、「給与が低くても我慢してほしい」という伝え方にならないよう注意が必要です。

あくまで、給与とあわせて会社が提供できる価値を整理するという考え方が大切です。

給与改定の基本的な流れ

給与改定を進める時は、次の流れで整理すると進めやすくなります。

STEP1:会社の方針を決める

まず、今回の給与改定方針を決めます。

全体として昇給するのか。
評価差をつけるのか。
若手の給与を重点的に見直すのか。
管理職手当を見直すのか。
採用市場に合わせて下限を引き上げるのか。
賞与や福利厚生とのバランスをどうするのか。

この方針が曖昧なまま進めると、個別判断がブレやすくなります。

STEP2:評価結果を整理する

次に、社員ごとの評価結果を整理します。

成果。
行動。
役割。
成長度。
チームへの貢献。
今後の期待。
課題。

を確認します。

評価結果は、給与改定面談で説明できる状態にしておきましょう。

STEP3:給与レンジと相場を確認する

社内の給与レンジと外部相場を確認します。

同じ職種・役割の社員同士で大きなズレがないか。
採用市場と比べて低すぎないか。
最低賃金や法令面で問題がないか。
新規採用者と既存社員のバランスが取れているか。

を確認します。

STEP4:個別の改定額を決める

会社方針、評価結果、給与レンジ、業績、相場を踏まえて、個別の改定額を決めます。

ここでは、なぜその金額なのかを説明できることが重要です。

「何となく」
「去年もこのくらいだったから」
「不満が出そうだから」

ではなく、評価や役割と結びつけて決めましょう。

STEP5:面談で説明する

最後に、社員へ給与改定内容を説明します。

給与改定の結果。
評価の理由。
良かった点。
改善点。
今後期待する役割。
次回に向けた行動。

を伝えます。

給与改定面談は、会社と社員の信頼関係を作る重要な場です。

給与改定で注意したい労務面

給与改定では、労務面にも注意が必要です。

特に、給与を下げる場合や手当を変更する場合は、慎重に進める必要があります。

最低賃金を下回らないか確認する

給与改定後の賃金が、地域別最低賃金や該当する特定最低賃金を下回らないか確認しましょう。

月給制の場合でも、時間額に換算して確認する必要があります。

特に、固定残業代を含む給与設計や、勤務時間が長い職種では注意が必要です。

不利益変更に注意する

給与や手当の引き下げは、社員にとって不利益な労働条件変更にあたる可能性があります。

会社側の都合だけで一方的に進めると、トラブルにつながることがあります。

減給、手当廃止、賃金テーブル変更などを行う場合は、理由、必要性、説明内容、同意、就業規則との整合性を慎重に確認しましょう。

この領域は専門判断が必要になるため、社労士や弁護士への相談をおすすめします。

雇用契約書・就業規則・賃金規程を確認する

給与改定を行う時は、雇用契約書、就業規則、賃金規程との整合性も確認しましょう。

書類上のルールと実際の運用がズレている場合、後からトラブルになることがあります。

特に、

昇給時期。
評価期間。
手当の支給条件。
固定残業代。
役職手当。
賞与の扱い。
減給時のルール。

は確認が必要です。

中小企業がまず取り組むべき給与改定改善

給与改定を整えたい場合、最初から大きな制度改革を行う必要はありません。

まずは、次の3つから始めるのがおすすめです。

1. 評価理由を言語化する

社員ごとに、今回の評価理由を言葉にしましょう。

良かった点。
改善してほしい点。
今後期待すること。

この3つを整理するだけでも、給与改定面談の質は変わります。

2. 職種・役職ごとの期待値を整理する

一般社員、リーダー、管理職など、役割ごとの期待値を整理しましょう。

どの役割なら、どのような行動や成果を期待するのか。

これが整理されると、給与差を説明しやすくなります。

3. 給与改定面談を実施する

給与改定の通知を、書面だけで終わらせないようにしましょう。

短時間でもよいので、上司または経営者が説明する場を作ることが大切です。

社員は、金額だけでなく、自分がどう見られているのか、これから何を期待されているのかを知りたいと考えています。

給与改定チェックリスト

自社の給与改定を見直す時は、次の項目を確認してみてください。

給与改定の方針が決まっているか。
評価基準が明確になっているか。
職種ごとの評価項目が整理されているか。
役職ごとの期待値が言語化されているか。
給与レンジや賃金テーブルがあるか。
外部相場を確認しているか。
既存社員と新規採用者の給与バランスを確認しているか。
会社業績や昇給原資を踏まえているか。
給与改定の理由を社員に説明できるか。
給与改定面談を行っているか。
次回に向けた期待や行動を伝えているか。
最低賃金を下回っていないか。
雇用契約書・就業規則・賃金規程と整合しているか。
不利益変更にあたる可能性がある場合、専門家に確認しているか。

この中で不足している項目が多い場合は、給与改定の進め方を見直す余地があります。

まとめ:給与改定は、金額だけでなく納得感を設計する

給与改定は、単なる給与額の更新作業ではありません。

社員の働きぶりを評価し、会社の期待を伝え、今後の成長につなげる重要な人事施策です。

中小企業が給与改定を進める時は、

評価基準を明確にする。

賃金テーブルや給与レンジを整える。

会社の業績と給与改定の考え方を共有する。

給与改定面談で丁寧に説明する。

給与以外の報酬も整理する。

この5つが重要です。

給与改定で社員が不満を持つのは、必ずしも金額だけが理由ではありません。

なぜその評価なのか。

何を期待されているのか。

次に何を頑張ればよいのか。

会社はどのような考えで給与を決めているのか。

これらが分からない時に、不信感が生まれやすくなります。

だからこそ、給与改定では金額と同じくらい、説明と対話が大切です。

給与改定をきっかけに、評価制度、育成、面談、賃金テーブル、会社の方針共有を見直すことで、社員の納得感は高まりやすくなります。

給与改定は、過去の働きに対する結果通知であると同時に、未来への期待を伝える機会です。

社員が「この会社で頑張り続けたい」と思えるように、納得感のある給与改定を設計していきましょう。

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